ペット葬儀の友引・香典・お布施について

あまり経験することのない「ペット葬儀」の知識は、なかなか知る機会がありません。しかし、動物は話すこともわからなければ、いつ体調が悪いのかも知るすべはなかなかありません。そのため、予期しないときに死が訪れてしまいます。もしもその時が来てしまったら・・・。そんなお困りの豆知識をご紹介いたします。

ペット葬儀は友引って関係あるの?

ペット葬儀日に「友引」はあまり関係なく、家族が揃う日取りを設定しましょう。

人間の葬儀については、友引の日は「凶事に友を引く」という意味が用いられ、多くの葬儀場が休業することがあります。一般的に世間では「縁起が悪い」「悪いものを引き寄せる」などと言われておりますが、これはあくまでも思想なので、気にする方と気にされない方がいます。

また、ペット火葬に関しては「葬儀をしてはいけない日」という決まりごとは特にないため、あまり「友引」は関係ありません。

実は「友引」とは、元々の漢字が異なり「共引」でした。今現在の「友引」の意味(友を引く)という意味ではありません。 

他の六曜も特に関係ありません。補足情報として以下に六曜の意味を掲載いたします。

先勝

「先んずれば即ち勝つ」という意味です。
「午前中は良く、午後は悪い」という意味もあります。
「午後二時より六時までは凶」、午前中に物事を行なうのが良いとされた日です。

友引

「凶事に友を引く」の意味です。
葬儀・法事を行うと、友が冥土に引き寄せられると言われ、友引の日は火葬場を休業する場所もある
中には“幸せのお裾分け”という意味で、結婚披露宴の引出物を発送したりする人もいるようです。

先負

「先んずれば即ち負ける」という意味です。
「午前中は悪く、午後は良い」という意味もあります。
午後に物事を行うが良いとされた日です。

仏滅

「仏も滅するような大凶日」の意味です。
この日は六曜の中で最も凶の日とされ、婚礼などの祝儀を忌む習慣があります。

大安

「大いに安し」の意味。六曜の中では最も吉の日とされる。
何事においても吉、成功すると言われ、婚礼は大安の日に行われることが多いようです。

赤口

陰陽道の「赤舌日」という凶日に由来する。
午の刻(午前11時頃から午後1時頃まで)のみ吉で、それ以外は凶とされる日。
「万事に用いない悪日、ただし法事、正午だけは良い」と言われいます。

上記はやはり昔伝えの思想なので、気にするか気にしないかというところです。また、上記でも記載したように「友引」は良い意味でも用いられます。なので、ペット火葬日に関しては家族と相談した上で決めるのが良いでしょう。

お布施は渡した方が良いの?

お布施とは、葬儀時に読経供養をしていただく僧侶に渡す物です。

人間葬儀では世間一般的に5千円~3万円ですが、ペット葬儀に関しては特に決まりがなく、価格設定もされていません。

また、僧侶をお呼びして読経供養・葬儀を行うペット葬儀社もあまり存在しないので基本的には必要ありません。お布施を渡す場合は少ない金額で良いでしょう。

しかし、やはり感謝の気持ちを込めてお渡ししたいという方もいらっしゃることでしょう。その場合、3千円~1万円で良いかと思います。僧侶に渡す場合は、葬儀後ではなく葬儀前に渡すのがマナーとされています。僧侶ではなく、動物葬祭ディレクターに渡す場合は特に決まりごとはありません。

また、金銭ではなくお菓子(お供物)でも良いでしょう。こちらは1000円~3000円の物で良いでしょう。こちらでも十分に感謝の気持ちを伝えることが出来ます。

ペット葬儀の香典

友人・知人のペットが亡くなった時、「葬儀に来て欲しい」「最後に顔を見てあげて欲しい」と言われることがあります。

その際に呼ばれた側としてお香典はどうしたら良いのか気になりますよね。

お香典は金銭ではなく、お花やお菓子を渡しましょう

ペット葬儀のお香典は金銭ではなく、お花やお菓子を渡しましょう。ペット葬儀のお香典にきんでんは必要なく、お花やお菓子を渡すことをおススメします。

お花であれば、仏壇やお部屋に飾れるように籠に入ったアレンジ花。お菓子であれば和菓子や洋菓子を渡しましょう。価格としては1000円~3000円程で良いと思います。呼んでいる遺族側も金銭で渡されてしまうとお返しに困ってしまうので、「お返しはいりません」と言ってあげると良いでしょう。

まとめ

ペットのお葬式を行う日取りは特に気にしなくて良いでしょう。家族の仕事や都合を考え、一人でも多くの家族が揃う方が亡きペットも喜びますし、後悔ない別れが出来ます。きちんと家族で葬儀日を話し合い、決めることをおススメします。

葬儀当日、お布施は必ず必要な物ではありません。言葉で感謝の気持ちを伝えたり、もしも渡す場合にも高額なお布施は必要ありません。お菓子でも大丈夫です。

また、友人や知人のペットが亡くなった時に呼ばれたら、お花やお菓子を一緒に持参し、それをお香典として私上げましょう。