百箇日
百箇日
百箇日(ひゃっかにち)とは故人が亡くなってから(命日から)100日目のことをいい、その際に行う法要を「百箇日法要」といいます。 百箇日は「卒哭忌(そっこくき)」(「卒」は終わる、「哭」は大声で泣くという意味)ともいい、残された遺族が故人を失った悲しみで泣いていたことをやめるという意味があります。
四十九日の審判によって、故人が思いもよらない世界に行ってしまうことがあります。そのため、百箇日に「平等王(びょうどうおう)」による再審が行われるのですが、遺族や親族の供養がなければ救済を受けることは出来ないとされています。
百箇日法要は、「いつもと同じ生活」「元の生活」に戻るための法要だとも言われています。遺品の整理を行い、遺産などについても整理をします。日本の法律においては、相続も三か月までのタイミングで行われますから、法律的にも一つの区切りとなるでしょう。
百箇日法要はどこで行うのか
忌明けとなる四十九日法要のすぐ後の追悼法要ということもあり、家族や身近な親族のみで自宅の仏前で供養するのが最近では多くなっています。
もともとは故人の友人・知人も招く盛大なもので、現在でも地域によってはお寺などで行われることもあります。
百箇日法要 必用な物
施主はお花・御供物などを準備し、参列者も香典やお供物を持参します。
お坊さんに読経をお願いするときは、お布施を包みます。
百箇日は周忌が終わってから行われる法事・法要になりますので、「お供えできる種類や色の幅が広げられる」ということで花が良いと一般的に言われています。
御供物
生前、故人が好きだった花など、故人に所縁のあるお花をお供えするとよいでしょう。
ただ、故人を偲ぶ場ですので、派手にならないよう、淡い色や白い色のお花を混ぜるなどして工夫しましょう。
お花以外では、お茶や和菓子・石鹸やタオルなどが、よくお供え物として選ばれます。これらを選ぶ際にも、派手にならないようなシンプルなものを選びましょう。
お布施
3万円〜5万円程度が妥当と言われております。
香典
会場や料理、故人との関係によって異なりますが、一人あたり1万円〜1万5千円程度が相場と言われております。
服装
故人との関係にもよりますが、服装は喪服で参列するのがもっとも無難です。
ただ、喪服などが無い場合は、男性であればダークスーツやグレースーツ、女性であれば黒無地のワンピースやダークスーツを着用して参列しましょう。
身内だけの場合は黒系の平服などでももよいでしょう。
百箇日法要 事前準備
四十九日から百箇日までは間がありませんので、早めに方針を決めた方がよいでしょう。
お坊さんに読経をお願いするときは、四十九日の法要の際に百箇日の日程も決めて、お願いしておいた方がよいでしょう。
通常は自宅で行いますので、時間と法要後の会食をどうするか決めます。
身内だけの法要であれば電話連絡でよいでしょう。
まとめ
現在では仏教を信仰するご家庭であってもこの「百箇日法要」は行わない、というご家庭もあります。百日目のタイミングで集まるのは難しいということ、お金もかかるということが理由の一つでしょう。
かならず「百箇日法要」を行わなければならないわけではないのでご家族で話し合いお決めしてください。
この場合は、四十九日法要の次の法要は一周忌となります。