『フン害』なくす 加古川でもチョーク作戦がスタート
兵庫県加古川市内で試行された「イエローチョーク作戦」(市環境政策課提供)
犬のフンを路上で見つけたら、黄色のチョークで丸く囲んで発見した日時を書く。そんな「イエローチョーク作戦」に兵庫県加古川市が7月1日から乗り出します。迷惑な「フン害」をなくすため、放置したまま立ち去る飼い主の「良心」を呼び覚ます狙いがあります。
市によると、同様の取り組みは京都府宇治市が2016年に始め、名古屋市など各地に広がりつつあります。飼い主が犬と散歩する経路は毎日ほぼ決まっており、「イエローカード」(警告)の意味もある書き込みを飼い主に見せることで、周囲に迷惑をかけていることを自覚させるという作戦なのです。
フンが片付けられない場合は、確認した日時を書き足していきます。なくなった時は「パトロール中」などと書いて再発防止につなげます。
フン害に対する市民の目は厳しいです。昨年11月の市民意識調査によると、市の施策48項目のうち「ポイ捨てやペットのフン害防止」は約60%が「不満」か「やや不満」で、満足度は2番目に低かったそうです。
昨秋、市の担当者が宇治市を視察しました。同市内の大通りでは、約1キロの区間で1日に45リットルのごみ袋3袋分もの犬のフンを回収するほどでしたが、作戦開始から約1年でほとんど消えました。
市は昨年12月から2カ月間、市内の尾上町安田地区で、町内会の協力を得て試験的に実施しました。住民からは「続ければ効果が期待できる」「今後も取り組みたい」といった声が寄せられたということです。
7月からの本格実施に合わせ、市は町内会などの参加団体を募ります。各団体には期間や場所などを申請してもらった上で取り組んでもらうそうです。1本約20円のチョーク代は参加団体が負担します。問い合わせは市環境政策課(079・427・9199)。
イエローチョーク作戦
イエローチョーク作戦とは、放置された犬フンの周りを黄色のチョークで囲み、見つけた日時を書くことで、飼い主が再び訪れた際に自発的に回収するように促すとともに、飼い主のモラル向上を啓発し、フンの放置をなくすことを目的とした取り組みです。
方法
放置された犬フンの周囲に丸をつける。
発見日時を書く。
時間を変えて現場を見る。
あるとき⇒丸をつけて確認日時を書く。
ないとき⇒「なし」と書いて確認日時を書く。
芝生や草むらなどチョークが使えない場所では、「フン害禁止」看板を設置したり、犬の嫌いな臭いにより犬が近づきにくくする方法として木酢液を散布する。
※木酢液(もくさくえき)について
園芸用肥料としてホームセンターの肥料売り場などで販売されています。
水で薄めてフンの多い場所などにスプレーやじょうろで散布するほか、空き缶などの容器に入れたスポンジや布に染みこませて置いておくなどの方法もあります。
全国的にフン害が問題となってきているようですね。
飼主の皆様一人一人がマナーを守っていればこのような問題も起きません。
こんな当たり前なマナーが守れない方がごく少数でしょうが、中にはいるのです。
ペットOKなお店や施設が増えてきている中、一部のマナー違反者のせいできちんとお世話している飼主までその施設を利用できなくなってしまう可能性もあるのです。