ペットの正しい冷却処置方法とは
大切なペットが亡くなった場合、多くの飼い主様は気が動転してしまい、まず何をすれば良いのか。どんな方法で処置したら良いのかわからないことが多いとおもいます。このページでは、そんな飼い主様のために「用意するもの」「冷却処置の方法」を具体的にお伝えさせていただきます。
まず、最初に知っておかなければいけない事
ペットは亡くなってから死後硬直・腐敗進行が始まります。
体は夏場で約1日、冬場で約1〜2日経過すると腐敗の進行が始まります。
その「腐敗」とは、亡きペットの身体が微生物の作用で分解し、悪臭を放つようになってしまいます。生涯を共にしてきた大切なペットがそのような状況にならないようにしっかりと処置をしなければなりません。自宅で安置する場合は冷却処置が必須となる為、飼い主様がしっかりと知識を身に付け正しい冷却処置を行うことが非常に大切です。
ここでは飼い主様が悩まずスムーズに正しい方法で安置処置ができるよう冷却剤の利用方法や注意点を解説していきます。
①準備する物
②冷却剤の正しい位置とは
③冷却効果を高めるには
①準備する物
・家庭用保冷剤、もしくは氷
・バスタオル
・ダンボール、もしくは発泡スチロール
■家庭用保冷剤
ハードタイプとソフトタイプがあります。ペットの冷却処置の際には、基本的にどちらでも大丈夫です。持続性に関しては数時間で常温になってしまうので、複数個(3〜5個)あると安心です。
小動物 約1〜2個
中型犬 約3〜4個
大型犬 約5〜8個
上記が大体の目安になります。ただ、家庭内で複数個も保冷剤を用意する事は困難かと思いますので、保冷剤を複数個用意できない場合は、氷と併用し冷却処置を行ってください。
■氷
冷凍庫にある氷を利用します。氷はビニール袋などに入れてまとめておきますが、もし無い場合はコンビニエンスストアなどで販売しているロックアイス(100〜300円程度)などを利用しましょう。
準備する量の目安ですが、握りこぶし程度の大きさを1袋として
小動物 約1〜2袋
小型犬 約3〜4袋
中型犬 約5〜8袋
上記が大体の目安となります。中型や大型になると小袋の数が増えてしまうので、氷を予め大きな袋にまとめたり、購入したロックアイスをそのまま使用するとちょうど良いかもしれません。
また、冷却剤がペットの肌に直接触れると濡れてしまうのでタオルなどに包んでおきます。ここまで準備が出来たらペットの身体に優しく充ててあげましょう。
ひと言アドバイス
ペットを冷却処置する際に、一般的に使用されるのが「氷」や「家庭用保冷剤」です。簡単に手に入る上に、即効性・効果があります。慣れない飼い主様でも容易に冷却処置を行うことができます。
ただ、ここで注意しなければいけないのが冷却の持続時間です。簡単に冷える分、溶けるのも早く夏場では半日保たないこともあります。処置したから一安心ではなくこまめに取り替えて遺体がしっかりと冷却されるようにしましょう。
②冷却剤の正しい位置とは
右の正しいペット冷却処置のイラスト図を参照しながら、冷却処置を行ってください。
基本的には全体を冷やしてあげるのがベストですが、氷や保冷剤の量が少なく全体に行き届かないことも考えられます。
身体の中でも腐敗の進行が特に心配なのが内臓部分なので、少ない場合は顔や腹部を優先して冷やしてあげましょう。
当て方は、遺体の上に添えるか下に敷くかどちらでも大丈夫です。
死後硬直が激しくない場合は、抱かせるようにしても構いませんので遺体に無理がないように置いてあげて下さい。
③冷却効果を高めるには
氷や保冷剤のみだと効果が心配という方は、
・ダンボール
・発泡スチロール
などの適度なサイズの箱を利用すると冷気が中に閉じ込められる為、冷却効果が高まりお勧めです。(ホームセンターなどで各サイズ購入可能)またエアコンで室温を下げるなどするとより冷却効果が高まるため腐敗の進行を更に遅らせることができます。
また、飼い主様の都合上、どうしてもこまめな処置ができないという場合は「ドライアイス」を使用し遺体を冷やしてあげましょう。ドライアイスを使用した冷却処置方法もご紹介しています。
まとめ
ペットがもしも亡くなってしまったときは、「冷却処置」は必要不可欠です。上記でも伝えたように体は夏場で約1日、冬場で約1〜2日経過すると腐敗の進行が始まります。
誰しもが少しでもペットの亡骸と少しでも長く居たいと思いますので、冷たくてかわいそうと思うかもしれませんが、それもペットへの思いやりです。上記の正しいペットの冷却処置方法を参照し、行ってください。その後、家族と話し合いをして今後の葬儀の方法を決めていきましょう。東京で評判の高いペット葬儀社ランキングも参考にしながら、後悔のないペットのお葬式を行ってください。